解散発表の℃-ute、どよめくファンと公表されたメッセージに隠されたメンバーの思い

2016.9.11 22:02

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10日、突然の解散発表で世間を驚かせたハロー!プロジェクトのアイドルグループ・℃-uteが、グループ最後となる「℃-uteの日」を過ごしたことをブログで報告している。

8月20日に2017年6月のさいたまスーパーアリーナ公演をもって解散することを発表した彼女たちの活動歴は2005年からと長く、年長の部類に入るアイドルグループと言える。人気絶頂、しかも今後の更なるブレイクも視野に入っていたこの時期に解散という選択を選んだ理由を探りながら、10年以上の長きに渡って走り続けてきた彼女たちの歴史を振り返ってみたい。

<「非・Berryz工房」からグループ結成、デビューへ>
オーディションによって選ばれた『ハロー!プロジェクト・キッズ』15人のうち8人がBerryz工房として2004年にデビューを果たした。残ったメンバーは引き続きハロプロキッズとしての活動を行っていたが、1年遅れで彼女たちも℃-uteとして編成された(グループ名はつんく♂命名)。当初は現在のメンバー5人に加えて、梅田えりか、村上愛、有原栞菜(後にハロプロエッグより加入)の3人が所属し、8人体制でグループ活動を行っていた。

2006年には、1stシングル「まっさらブルージーンズ」でインディーズデビューを果たした彼女たちだが、翌年にはメジャーでの1stシングルとなる「桜チラリ」を発表すると、オリコンの週間チャートで初登場5位を記録した。また、同年に発売した3rdシングル「都会っ子 純情」は「第49回 日本レコード大賞」で最優秀新人賞を受賞するなど、順調にその知名度を上げていった。ちなみに全てのシングルで週間トップ10以内を獲得しているという事実は彼女たちの安定した人気ぶりを物語っている。その一方で1位を獲得したことがないこともまた彼女たちらしい実績と言えるのかもしれない。
<実力派アイドルの特長はパフォーマンスの“質”と個性豊かなメンバーの存在に有り!>
現在グループに所属しているのは矢島舞美、中島早貴、鈴木愛理、岡井千聖、萩原舞の5人。この個性豊かなメンバーが、グループ活動以外でも活躍しているのが℃-uteの魅力の一つだろう。

矢島は℃-uteのリーダーとしてだけでなく、現在はハロプロの5代目リーダーも務めており、ドラマや映画、舞台などで女優としても活躍している。そのルックスとスタイルの良さから男性ファンも多く、これまでに写真集を10冊発表している。

鈴木はグループの中でもトップクラスの歌唱力を持ち、メインボーカルを担当する機会も多い。またグループ最多、11冊の写真集を発表している彼女は2015年からは女性向けファッション誌「Ray」の専属モデルとしても活躍しており、℃-uteファン以外の知名度も急上昇している。

中島はその高いダンススキルから、ハロプロ内のダンスユニット「DIY△」(△にはハートが入る)にも選出されている。またテレビ東京系ドラマ「SICKS〜みんながみんな、何かの病気〜」で清水富美加と共に演じたオタク女子としての好演も記憶に新しく、女優業でのブレイクも期待されている。

岡井は明るいキャラクターを武器に近年ではフジテレビ系「優しい人なら解ける クイズやさしいね」のレギュラーなど、バラエティ番組を中心にその姿を見かける機会が増えている。タレントとしての個別活動なら芸能界でも屈指のブレイク候補だろう。

萩原は最年少でハロー!プロジェクトキッズオーディションに合格し、6歳から継続して芸能活動を行っているメンバーで、グループでの経験を糧に今後年長メンバーに劣らぬ活躍が期待されている。

姉妹グループのBerryz工房が「等身大の女の子」を表現する楽曲を多く歌ってきた中、℃-uteはセクシーな歌詞や振り付けの楽曲を歌唱することが多く、息の合った激しいダンスに重点を置いたパフォーマンスが目立っている。前述したメンバー3人が卒業し、現在の5人体制となったものの、2011年には「Kiss me 愛してる」、翌2012年には「会いたい 会いたい 会いたいな」で激しくも安定したクオリティの高いダンスパフォーマンスを披露し、アイドルグループ・℃-uteとしてのイメージを構築していった。そして2013年にはグループ単独では初となる武道館公演、パリでの海外公演を行うなど、名実ともに実力派アイドルとしての評価を高めていった。

 
<人気絶頂の最中に選んだ「解散」という選択肢>

先月20日に「℃-uteに関するお知らせ」と題して発表された事務所コメントには「今年2月、メンバー全員が20歳以上になったタイミングで、℃-uteの今後、そしてメンバーそれぞれの将来について、話すタイミングがありました」と書かれている。同日発表されたメンバーからのメッセージでも、彼女たちがかねてから夢に掲げてきたさいたまスーパーアリーナ公演が決定したタイミングで、メンバーと事務所で再度今後の方向性についての話し合いが行われたと記されている。

メンバーの言葉によると「ハロー!プロジェクトは卒業して、℃-uteとしてこれまでとは違ったスタンスで活動を続けて行く」「活動休止」「解散」の3つの選択肢があり、その中で彼女たちは「解散」という手段を選んだようだ。その理由を彼女たちは「11年間、真剣に夢と向き合い、メンバーみんなで走り続けてきたからこそ、さいたまスーパーアリーナ公演を終えたら、『もう、未練はない!精一杯℃-uteを全うした!』と、自信を持って言えると思います!5人で時間をかけて前向きに話し合い、活動休止ではなく、解散という結論を出しました。」としている。

矢島も写真集発売イベントで囲み取材に応じ、「メンバー同士がお互いの気持ちを尊重しあい、もめることなくすんなり決まった」と、解散は円満決定だと語ったと報じられている。

<解散へのファンからの反響。そして彼女たちが後進に与えた影響とは>
しかしファンからすれば、この突然の解散発表への動揺はやはり大きい。Twitterでは「℃-uteが解散したら多分泣き叫んでしまう」「℃-uteの解散を止めてくれ」と受け止めきれずにショックを隠し切れないファンが多数を占める。その一方で「解散するのはきっとメンバーの美学なんだろうな」「℃-uteの存続署名が出回ってるけど、なかなか同意できない。解散はして欲しくは無いけど」と、メンバー同士で話し合った結果を尊重するべきという意見も見受けられる。

そんな℃-uteについて、現在モーニング娘。’16でリーダーを務める譜久村聖は「℃-uteさんのとっても綺麗で可愛くて、あんな風に出来たらかっこ良いなぁってパフォーマンス 同じアイドルの方たちからも憧れの存在です」とブログで語っているが、同じ事務所の後輩はもちろんのこと、近年では℃-uteに憧れて芸能界を志した下の世代も現れ始めているようだ。

今や大人気モデル/タレントに成長した藤田ニコルもそのひとりで「℃-ute解散しちゃうんだ 小学生の時よくライブも行ってたしまっさらブルージーンズのダンス完コピ友達としてたりしたけど悲しいなあビックリ」とグループ解散発表の衝撃をツイートしている。

そんな悲喜こもごもの反応を生み出した℃-uteの解散だが、幸いなことにグループとして活動する時間はわずかながらまだ残されている。アイドル全盛とされるこの時代を全速力で駆け抜け、記憶に残るアイドルとして、シーンに大きなつめ跡を残した℃-uteは確かな成果を残した。もしそんな彼女たちを生で観たことのないファンがいるのであれば、ライブに行ったことのないことを悔やむ前に、ぜひライブ会場に足を運んで、声援を送るなどして直接彼女たちへ思いを届けてあげてほしい。

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