クラファン“エンタメ業界の全面的なデジタル活用で役割大きく”現状と展望

2020.5.22 18:00

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株式会社マクアケの代表取締役社長・中山亮太郎氏

新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、多くのライブやイベント、舞台などが中止・延期を余儀なくされている。また、その影響はCDなどのリリースにも及んでおり、店舗の営業自粛や外出自粛の余波で発売延期を発表するアーティストも少なくない。

そんな中、エイベックスの子会社でネットを中心としたクリエイターサポートをするTWHとアタラシイものや体験の応援購入サービスMakuakeは、新型コロナウイルスの影響を受けるアーティストへの支援として、「TWH×Makuakeプロジェクトスタートアップキット」を手数料無料で提供することを発表した。

「TWH×Makuakeプロジェクトスタートアップキット」とは、プロジェクトの立ち上げに必要な、プランニングや、募集意図をわかりやすく伝える文章作成、映像制作し、WEBニュースによるプロモーションを行うもので、終了後は、支援者へのリターンに必要な業者の紹介や実務をサポートするという。

今回は、株式会社マクアケの代表取締役社長・中山亮太郎氏に同プロジェクトを立ち上げた背景、懸ける思いや事業の現状などを聞いてみた。

ー今回の「TWH」との共同プロジェクトについて、どんな思いで立ち上げられたのかお気持ちをお聞かせください。

今回の新型コロナウイルスでの影響によりエンターテインメント業界の全面的なデジタル活用の加速が迫られる中で、Makuakeが果たせる役割も大きくなると感じています。一方で、全てのアーティストや事務所や関連企業がデジタルの新手法に精通しているわけでもなく、エンターテインメント業界に精通していて、かつデジタルのプロサイドの丁寧なサポートが必要だと考えていました。

その中でエンターテインメントのプロでもありデジタル活用のプロでもあるTWHさんとご一緒することで、エンターテインメント業界がMakuakeのようなデジタルの新手法をより活用しやすくなるのは間違いなく、表現と応援のデジタルを通じた新しい形への進化に繋がると感じております。今回のウイルスによるマイナスをゼロにしていくだけでなく、表現手法の新しいやり方としてスタンダードになり新しい表現の創出に貢献していければと思っています。

ープロジェクト発足の経緯を教えていただけますか?

元々、新型コロナウイルスによる事態が起きる前からTWHさんとは様々な角度でMakuakeを活用したエンターテインメントの新しい後押しの仕方をお話しさせていただいておりました。その中で今回の未曾有の事態が起き、一緒に何か支援できることはないかと話をし今回のプロジェクト開始に至りました。

ー御社は、“アタラシイものや体験”の応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」を運営されていらっしゃいます。サービスを運営されている中で、今回の新型コロナウイルス感染拡大の影響をどのような部分で感じられていますでしょうか。

まずは消費者サイドにおいては、お出かけ消費からステイホーム消費への大きな変化が起きたことで、世の中のニーズが大きく変わったと感じています。それに合わせた形で事業者やアーティストも提供していくモノや体験や形においてアタラシイを仕掛けることが必須になりました。

また、知る場所、見る場所、買う場所におけるオンラインのプレゼンスが大きく高まり、事業者サイドも知らせる場所、見せる場所、買ってもらう場所などのデジタルへのシフトが再加速している流れを感じています。

ーもちろん、サービス開始当初はこのような状況になることは予想されていなかったことかと思うのですが、この状況下においてMakuakeの“利用のされ方”について何か感じるところはおありでしょうか?

環境が変わる時というのは、それに対応するための“アタラシイ”が加速するタイミングです。確かに、ウイルスによるこのような混乱と変化は予想できなかったのですが、何かアタラシイものや体験提供の創出が必要になるのは、平時も有事も常にあることだと体感でき、自分たちの提供価値をしっかり磨いていけば普遍的に役に立てる仕組みなのだと改めて気づけました。

ー現在、飲食店関係のプロジェクトが好調に見受けられます。クラウドファンディングは、資金を募ることが第一の目標かとは思いますが、そんな中で、御社で展開したプロジェクトだからこそ生まれたと思われる、資金調達とはまた違った新しいコラボレーションだったり、新しい取り組みの具体例があれば教えてください。

Makuakeはクラウドファンディング要素だけでなく先行販売的要素やマーケティング要素が融合した仕組みになっているので、単純な寄付募集ではなく、新しいサービスの顧客獲得やPRをするのに便利なマーケットプレイスになっています。

例えば、居酒屋がお店のメニューのお取り寄せ商品化でMakuakeで先行販売をし顧客を獲得したり、人気レストランがチーズケーキのお取り寄せ商品をデビューさせるなど、飲食店業態が来客ビジネスだけではない非来客ビジネスでの新モデルのスタートの背中を押すことができていたりもします。

ー現在は、エンターテインメント業界も多大な打撃を受けており、ライブハウスなどのプロジェクトは多いと思います。そんな中、プラットフォームとしてプロジェクトの場を提供すること、今回の「TWH×Makuakeプロジェクトスタートアップキット」以外に、何かエンターテインメント業界のプロジェクトに対する支援策やバックアップ体制などをお考えでしょうか?

実はエンタメ業界の一つの面白い潮流として、タレントやアーティストの本気のこだわり商品プロデュースが増えています。

例えば、きゃりーぱみゅぱみゅさんが自分が本気で欲しいと思っていた香りに向き合った香水をプロデュースしMakuakeで応援購入を募っていただいたり、ガジェットに詳しい人気声優の小岩井ことりさんがプロデュースしたイヤホンが1億6000万以上応援購入されたりなど、「表現者×こだわり」がMakuakeがあることで新しいビジネスモデルとしてスタートしやすくなったと感じています。

このあたりはMakuakeは日本国内外の色々なものづくりの会社とも無数につながっているので、アーティストの新しい表現の形として面白い支援ができるのではないかと考えています。

ークリエイター・アーティストの方々に向けてメッセージがあればお願いします。

TWHさんと一体となったサポートをさせていただくことで、表現に一層集中していただきながらも、新手法を通じてファンから応援してもらいやすくすることを意識しました。新たな環境下において、エンターテインメントの重要性が一層増していると思います。表現とファンのデジタルでの橋渡しになるよう全力でサポートしていきたいと思います。

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